【書評】あなたは不幸な人生を望んでいる!?劣等感で悩んでしまう原因とは?/嫌われる勇気
「明るい性格だったら、あの人ともっと仲良くなれたかもしれないのに・・・」
「あの人みたいに頭が良ければ、もっと成果が出せるのに・・・」
「なんで考えていることをうまく伝えられないんだろう・・・」
毎日の生活の中で、劣等感を感じてしまうことはありませんか?
自分はダメなやつなんじゃないか、
どうして出来ないんだろうと考えるのは、とてもつらいですよね。
今回は「嫌われる勇気」という本を参考にして、
私が悩んでいる「劣等感」の原因とは何なのか、どうすれば改善できるのかについて書いていこうと思います。
自分に自信を持ちたいと思っている人は、ぜひ最後まで読んでください。
劣等感は悪いものではない!?
人は誰しも、優越感の追求という「向上したいと思う状態」にいる。
なんらかの理想や目標を掲げ、そこに向かって前進している。
しかし理想に到達できていない自分に対し、まるで劣っているかのような感覚を抱く。
私たちが劣等感を感じてしまう理由。
それは、理想と現実に大きな差があるためなのです。
「テストの結果が60点だった・・・」
「同じ仕事なのに、あの人の2倍の時間がかかってしまう・・・」
「痩せていたら、自信が持てるはずなのに・・・」
自分の考えていた目標が達成できず、落ち込んでしまったことはありませんか?
誰しもが理想の自分を持っていて、そこに到達できていないことに対して、劣っているような感覚を抱いてしまうのです。
ですが劣等感そのものは悪いものではありません。
なぜなら、劣等感は努力を始めるきっかけになるからです。
「今回60点だったから、100点を取れるようにもっと勉強しよう!」
「仕事に時間がかかりすぎているから、できる人にやり方を教えてもらおう!」
「自分に自信を持つために、ダイエットを始めよう!」
劣っているものを取り除くために努力する。
そして理想の自分や生活に近づいていく。
使い方さえ間違えなければ、劣等感も私たちを幸せにする要因となるのです。
「それが本当なら、なんで私は悩み苦しんでいるんだ!」
ここまで読んで、そんなことを思いませんでしたか?
努力や成長をもたらすきっかけにもなる「劣等感」。
なぜ私たちは、劣等感を抱くことで悩んでしまうのでしょうか。
劣等感で悩んでしまう理由
具体的には「わたしは学歴が低いから、成功できない」と考える。
あるいは「わたし器量が悪いから、結婚できない」と考える。
このように日常生活のなかで「Aであるから、Bできない」という理論を振りかざすのは、もはや劣等感の範疇に収まりません。
劣等感で悩んでしまう理由。
それは、劣等感を言い訳にして行動できていない自分を正当化してしまうからです。
Aであるから、Bできない。
そんな風に考えてしまうと、今の自分や生活を変えることが出来ません。
しかし理想の自分や生活にくらべて劣っているという感覚は残り続けてしまう。
その感覚に対しても、「~だから仕方ない」と考え、行動しない。
そして行動しないから、いつまでも劣等感で悩んでしまうのです。
この負のループを止めないと、私たちの抱えている悩みは解決することが出来ません。
まずは行動をすること。
それが劣等感を改善するための第一歩となるでしょう。
「いやいや、行動したからって解決するとは限らないでしょう!」
そう思った人もいると思います。
劣等感で悩んでしまう理由は分かったと思います。
しかし、実際に行動できる人はどれくらいいるのでしょうか。
おそらく、ほとんどいないでしょう。
ではなぜ、私たちは行動できないのでしょうか。
あなたの不幸は、あなたが望んでいる
いえ、あなたは変われないのではありません。
人はいつでも、どんな環境に置かれていても変われます。
あなたが変われないでいるのは、自らに対して「変わらない」という決心を下しているからなのです。
なぜ私たちが行動できないのか。
それは、私たちが変わりたくないと考えているからです。
よりいい会社に入るために資格の勉強や転職活動をする。
→したからといっていい会社に入れるとは限らないじゃないか。
モテるためにダイエットをする。
→ハードな運動や美味しいものが食べられないのはつらい・・・
私たちは、生活を改善するために行動するよりも、我慢して今の生活を続けることを選んでしまう生き物です。
(心理学用語で、現状維持バイアスと言います。)
不満があったとしても、慣れた生活を続けてしまう。
こうした状態を「嫌われる勇気」では、
幸せになる勇気が足りていない
不幸を望んでいる
と呼んでいます。
不満のある生活や劣等感を改善する。
それには、決断し行動する勇気が必要なのです。
まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
今回は「嫌われる勇気」を参考にして、
劣等感で悩んでしまう原因は何なのか、どうすれば改善できるのかについて書かせていただきました。
足が短い。
会話が苦手。
この2つは私にとって大きなコンプレックスになっていました。
足が短かったおかげで、飛行機や新幹線の座席で窮屈な思いをしたことがないじゃないか。
会話が苦手なのは、誰かと話さない方が楽だと感じているからじゃないか。
「嫌われる勇気」を読むことで、
自分のコンプレックスはメリットがあり、想像よりも簡単に改善できるのではないかと思えるようになりました。
「嫌われる勇気」では他にも、
・対人関係を一気に解決する方法
・自分には価値があると思えるために
・人はいま、この瞬間から幸せになることができる
など様々な悩みに触れ、
幸せになるためにはどうすればいいのかについて書かれています。
「心理学なんて、私に理解できるかな・・・」
始めはとっつきにくいイメージがありましたが、
簡単な言葉だけで説明してくれるので、納得しながら読み進めることが出来ました。
青年の質問に哲人が答えるという会話形式だったので、普段本を読まない人でも楽しく読むことが出来ます。
今の生活について迷っている人はチェックしてみてはいかがでしょうか。
最後に、「嫌われる勇気」で一番心に残った部分を紹介しようと思います。
あなたはご自身の人生に迷っておられる。
なぜ迷っているのか。
それはあなたが「自由」を選ぼうとしているからです。
ネガティブなイメージを持ってしまう「迷い」。
それがこんなにも明るく、優しい意味を持っているのだと教えてもらい、衝撃を受けました。
私たちが抱えているコンプレックスや悩みも、考え方を変えるだけで自分が成長するきっかけになる。
なら、私たちが幸せになることも、想像よりも簡単なのかもしれません。
この記事を読んで、あなたの気持ちが少しでも軽くなったらうれしいです!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
またのお越しをお待ちしております。